まともな人間になりたい

ここにはなにもない

日プを見て思ったこと

グループバトルは、順位を始めバックグラウンドぐちゃぐちゃのチームが戦っていた。

最終的にはどこも良いチームになっていて、その裏で対話を重ねていることが印象的だった。

ぐちゃぐちゃの個人の団体であっても、会話によるリカバリーが効いたことがすごいし、あんなにも弱みや悩みをさらけ出せる環境は稀有だと思う。隣のチームがすごい、自信がない、それをみんなで共有し、そこからじゃあそれを踏まえて勝つためのネクストステップどうしようと一歩を踏み出せていてすごい。吐き出して辛くてそのまま倒れなかったのが本当にすごい。いける!という声かけや見てくれているというチームメンバーの存在はとても大きそう。

また、上位の人も順風満帆ということはなく、一人一人が自分に対する課題を抱えているのだと改めて分かった。当たり前だけどみんなそれぞれが人間で、俯瞰的な視点のトレーナーにメンタルをほじくり返されて自分の中で答え合わせをし、一つずつクリアになっていく様はとてもドキュメンタリーだった。

梨乃オンニはアーティストのメンタルケアのための知識が豊富で、心理的安全性の高い場を作るのが上手い。やはりアメリカはカウンセリングが浸透し、当たり前でカジュアルな存在なんだなと思わせられた。

 

 

ポジションバトル前半は、みうさんのコミュニケーションが素晴らしいと思った。映像化された内容しか知らないからそれより深い何があったかはわからないけど、ちはるさんがつらいとき呼び出して「ここは何を言っても安全な場所」と前置きしてちはるさんの話を引き出したのは見事だった。その行動は自分もチームの一員であるし、現実を突きつけられることでチームが崩壊するのではと考えると勇気が必要だったと思う。(期間内に仕上げないといけない、時間もないという環境だったので躊躇している場合ではないと思ったかもしれない)

また、全員がチームとしても良いものにしたいし個人としても勝ちたいと言っていて、その考え方良いなと感じた。直接的ではないが個人的に当てはまるなと思ったこととしては、組織の規模が大きくなってきたら役割の縦割り化が進み、同じ目標には向かっているが1人1プロジェクト担当のような配置になり、目の前のプロジェクトをこなし横の同僚の動向を気にしてしまいがち(あちらの方がうまく行っているのではないか)だが、目標は同じなので、より高めあうために会話することはさらに良いアウトカムを出すために有効と感じた。

もちろん個人の鍛錬は必須だが。単に1人で黙々とやっても、トレーナーにチーム感がない、全体でのまとまった考えがないと見透かされるし、それはダンスでなく仕事でも同じと感じる。