まともな人間になりたい

ここにはなにもない

「絵を見る技術」を読んで市川市東山魁夷記念館に行った

ピエールボナールを目当てに行った新美で「まあ最終日近いから見とくか」と思って安直に東山魁夷展に入ったら感動しすぎて動けなくなり今に至る。

先日、香川に行ったときにも東山魁夷の美術館があったが行けなかった。

千葉にあるのを知らなくて今回行った。

「絵を見る技術」という本を教えてもらって、それを読んで(途中まで…)臨んだ。

本に出てきた構図や、色使いがまさに再現されている作品もあって「これこれ~!」という気持ちになった。

本人も”構図を考えた作品”などコメントしていたし、もちろん美術学校に通っていたのでそういう知識は豊富なんだろう。

後半の作品になるにつれそれがなんだか超越してきたように感じた。

練られた構図、最も人の心に刺さる色使いを考えたわけではなく…

魁夷は見た風景と自分の中の風景を融合させて描いており、晩年の絵からは悟りを感じた。

私はセンチメンタルなものに心を惹かれるので最も好きなのは「緑溪」

センチメンタルと言えば夕方以降の時間のイメージが勝手にあるが、鮮やかな緑と一本の滝(滝は空想らしい)が以外で、雑多に見えるようで芯のある(これがセンチメンタルか…?)作品に感じる。

 

長野の東山魁夷館、本当に行ってみたい。

あの時東山魁夷展に入ってよかった、

あと日本にたくさん作品があるから折に触れて見ることができてよかった。